2006年の初釣りです

2006・01・23 @うらたんざわ渓流釣り場
釣法: フライフィッシング

●波乱の幕開け…ウラ漁師史上最も不安な年末年始
涙嚢炎とはこんな症状…我慢強いウラ漁師も悶絶です  突然ですが、皆さん〝涙嚢炎(るいのうえん)〟をご存知でしょうか?
 人間の眼球は常に水分を必要とするわけでして、簡単に言えば上瞼の下で涙が作られ眼球に流れ出し鼻側にある2本の管から涙嚢(るいのう)に蓄積され鼻腔に捨てるようにできています。人間の器官とはうまい事できているものだと感心してしまうのですが、これが何らかの原因(主に化膿による)で詰まってしまうと涙が排出されず涙嚢が腫れてしまう症状が涙嚢炎というものです。

 私は10年前に右目に涙嚢炎を発症したのですが、普段から薬慣れしていないせいで大量の抗生物質漬けの影響から体調を崩し薬の投与をやめてそのまま放置していました。それが去年の釣り納めの最中に再発してしまい、釣り納めの翌日には大きく腫れあがってのたうち回るほどの激痛が襲ってきました。10年前の火種がここに来て大爆発してしまったわけです。世は年末年始、眼科医も一斉に休みに入ってしまい途方に暮れてしまったわけですが、ホームページで検索を掛けると横浜駅東口・スカイビル眼科が元日以外は開業している事が分かり取るものもとりあえず診察に行くことにしました。
ここの9階です 気になる人は数えて確認してください
このビルの9階で診察してもらいました

 涙嚢炎であることはこの診察の際告げられて知ったことなのですが、「病状によっては新しい管を作る手術をする必要がある」という思いのほか厄介な状態であることが判明…私の場合10年前発症の際完治していないので〝慢性化〟していて涙鼻管(涙嚢と鼻腔を繋ぐ管)が機能していない恐れがあるので様子を見たいというのです。もちろん機能していなければ外科的処置(切開して頭蓋骨に新しい管を通すための穴を開ける手術)ということになるのです
 生まれてこのかた入院も手術も経験がないので「入院したら面白そうだね♪」な気分でしたが経過は上々、紹介状を書いてもらって診察してもらったみなとみらい・警友病院では「完治」のお墨付きを頂いて正直拍子抜けでしたが今までの抗生物質に頼らない生活が最良の結果をもたらしてくれたようです。いずれにしても〝これで釣りができる、結構結構〟なわけですね。

 そんなわけで本来なら釣りはじめを1月第2週に予定していたのですがズレにズレてしまいました。なんとも波乱の幕開けとなってしまいました。

●なかなか行けない初釣り
 ようやくドクター・ストップが解除された2006年1月12日から何度か釣行を予定したのですが、抗生物質の副作用か院内感染か、体調を崩し初釣りを伸ばさざるを得なくなってしまいました…おまけに1月21日には南関東でも大雪が降り横浜で10センチの積雪を記録してしまいました。

 たいていの関東在住の皆さんにとって雪は不慣れなもので雪が降ると「出かけるのやーめた」となるのですが、私の場合仙台で大雪を経験したおかげで多少は慣れていて「この程度の雪なら夏タイヤでもナントカ走れる(よい子は真似しないでね)」のです。いわばこの雪はウラ漁師的には〝恵みの雪〟で、雪が降って皆さん出かけたくなくなる→釣り場が空く→ゆったりと釣る事ができる、なのです。

 私の初釣りは毎年うらたんざわ渓流釣り場と決まっています。去年までは変なブタ(一応人間らしいですが重度の鬱患者)によってメチャメチャにされたビジネス処理にてこずってゴールデンウィーク直前まで延期してしまいましたが、今年の雪程度では中止にする理由にはなりません。ドクターのお墨付きを頂いて体調も回復して障害がまるでなくなった1月23日、延ばしに延ばしていた初釣りに出かけることにしました。
道志みちもここ(青野原地区)までは除雪されていましたが、ここから先はまるで手付かず…さすがタテ割り行政、境界線が分かるほどはっきりと掻き分けられていました
道志みち・青野原地区と青根地区の境
ここから山側は除雪が行われていなかった
●ようやく初釣り、と出発したのは良いものの
うらたんに向かう神の川林道はまるで手付かず・雪てんこ盛り状態でした
道志みち・青根地区~神の川林道は
さっき雪が止んだばかりという雰囲気
 確実に神の川山道に雪が残っているに違いないので買いたてのタイヤチェーンを積んで4:50自宅を出発。いつもの通り途中で買出しをしながら国道16号~津久井みち~道志みちに入ります。警戒しなければならないのは道志みちからで、裏丹沢地区を横切っているだけに雪がまだ残っている可能性は大です。ところが轍にはなっているもののチェーンを巻く必要がないほど路面は回復していました。しっかり除雪作業は行われたのですね。
 と思っていたら峠の入口から先は全く除雪されておらず、がっちり雪が残っていました…里の青野原地区までは除雪作業をしておいて山間の青根地区は週明けにやろうという行政のご都合主義の賜物なのでしょうが、地区境の交差点で狙い済ましたかのようにキレイに除雪されていました。この先にも集落が結構あってそこに住む人たちは後回しってことですかね。
 しばらく走ってみたのですがやはりザラメ雪の下にはアイスバーンがそこかしこに潜んでいます。私のクルマは4WD搭載車であるとはいえそこはやはり夏タイヤ、坂の多い峠道では自殺行為です。クルマを止める平坦な照明のある路肩を見つけてチェーンを装着する事にしました。蛇足ですが冬の東北道で事故を起こすクルマの半数は4WDで、4駆の性能を過信して無理な運転をした結果だと言われています。そんな話を仙台赴任中聞いて〝4駆は絶対ではない〟と考えるようになったのです。
初めての非金属チェーン装着にてこずってしまい、来シーズンはスタッドレスタイヤを買うことを固く誓いました
チェーン装着にてこずってしまった…

 それにしてもタイヤチェーンの装着はしんどいものです。今回は予め買っておいた非金属チェーンを巻いたのですが、金属チェーンよりは楽に巻ける程度のもので結構しんどかった…おまけに片方を裏返しに装着してしまって余計に時間がかかってしまい完全に装着が完了する頃には夜が明けてしまいました。もっと手軽に巻けるチェーンができたら儲かるどころかノーベル賞モンですね。今シーズンは3月に車検があるのでそれに向けて資金をストックしておかなければならず、スタッドレスタイヤまで買う余裕がありませんでした。しかし来シーズンは東北釣行という兼ね合いもあるので絶対に買っておこう、とチェーン装着に悪戦苦闘しながら固く誓うのでありました。
 何だかんだとてこずりながらようやくクルマを発進させ、全く除雪処理が行われていない津久井みちから神の川林道をひた走る。さすがに4WD+チェーン装着は安定しますが、自慢のABSはチェーン装着まではプログラムされていないのでしょう、下手をするとタイヤがロックしてしまいます。やはり来シーズンはスタッドレスタイヤを買おうと固く固く誓うのでありました。
 チェーン装着と50km/h以下を維持しながらの走行で全く手付かずの神の川林道を走破しうらたんに到着したのは7:00…しかしまだまだ竿を出すような状態ではなかったのです。

●なかなか始まらない初釣り
 うらたんでの7:00現在気温は-3℃、ガイドが凍って釣りにならないのは明白、好意に甘えて受付棟で時間を潰させてもらうことにしました。一面銀世界でキレイなものですが気圧の関係からかものすごい地吹雪で受付棟がきしむほどの突風が吹きつけて、元々里より気温の低い山地なだけに雪が解けず強風で舞い上がり視界が遮られてしまいます。こんな時は外にいるだけで間違いなく辛い思いをするので好意に甘えて大正解、既に何組かの釣り客が入場しているそうですがこんな時に釣りをしていたらただのバカです。
 何だかんだとウダウダ管理棟で大将とマッタリしながら暖かくなるのを待ちます。まずは慢性涙嚢炎の報告から「第2日本テレビよりパソコンテレビ〝Gyao〟のほうが面白いよ」と言った話から「ノートンのシステムワークってどうなの?」などと釣りとは全く関係ない話で盛り上がります。ここまでのんびりしていると甘酒でも飲みたくなります…今度差し入れに持って行くことにしましょう。
 昨年は初釣り自体が4月28日と遅かったために釣果を求めましたが、本来のウラ漁師の初釣りはこのように「いつになったら釣り始めるんだよ」と突っ込みたくなるほど竿を出しません。いくら例年なかなか竿を出さないとはいえ今年の初釣りは例年以上に竿を出すまでに時間の掛かるものになってしまいました。おそらく10:00を過ぎないと地吹雪も納まらないでしょう。
うらたん・ヤマメクラシックⅠ前の駐車場です、念のため
説明されないとここがどこだか分かりませんが、
確かにうらたんの敷地内です
神社の行事で餅撒きというものがありますが、「できるだけ多くの餅を獲ったる」と躍起になる人欲の皮が突っ張った人に神様がご利益を与えるとは思えません
各地の神社で行われる
〝餅撒き〟です(イメージ・釣行とは無関係)

 さてウラ漁師の「初釣りに関する解釈」を説明しますと…
 まず釣法はフライフィッシング、対象魚はヤマメと決めています。時期的に一般渓流は禁漁期なので最も一般渓流に近いうらたんざわ渓流釣り場を釣り場に決めています。たいていの人は初釣りに沢山釣れれば良い年と決めて血眼になっているようですが、謙虚なウラ漁師は基本的には1尾を釣れば釣りは終了となります。
 例えば神社の年中行事「餅撒き」で見られる光景で、福がある縁起物だからと「できるだけ多くの餅を獲ったる」と人を押し倒してまで餅に掴みかかる欲の皮が突っ張った浅ましい人がいます。しかし冷静に考えてみればそんな浅ましい輩に神様が微笑みかけて福をもたらすわけがありません。むしろ「自分と家族の分が取れれば後はいりません」という謙虚さを知る人に神様は微笑むものです。そんな解釈から私は「初釣りはガツガツしない」としているのです。
 さらに初釣りで「釣れた」と解釈するのは〝シンプルなフライ〟で〝明確にアタリを判断してアワセた〟釣果を指します。従ってフライをピックアップする瞬間に食いついてきたり気が付かないうちにサカナが食っていたと言うものは1尾としてカウントしません。さらに魚種よりも〝しっかり上顎にフッキングしているか〟を重要視します。もし口の横や下顎にフッキングしているようであればおみくじで言う小吉・凶といった感覚です。それだけに1尾にかける集中力は通常の釣りとは比較にならないほどピリピリしたものとなります。

●ようやく始まった初釣り
 気温は-0.8度ほどですがそろそろ竿を出す事に我慢する限界点にきてしまったので10:00ようやく釣り開始。例年ならヤマメクラシックⅡに行くのですがクルマを移動させることにやや危険を感じたのでクラシックⅠに釣り場を変更。今回は初釣りということもありオービスのヘンリーズ・フォークに3Xのリーダー・ティペットをセットし、ソフトハックル・フライ(#8)を結びます。これをダウンクロスで流して釣る、いわば典型的なウェット・フィッシングです。普段の釣りならマッチ・ザ・ハッチを意識したゲーム展開をするのですが、例年の初釣りではこのようなスタイルを採用しています。
 水温は3℃~4℃、フライを流しますがまるでサカナっ気はありません。おまけに1ヶ月のブランクを空けてしまった上にスペイ・キャスティングにハマリにハマった代償かフォルス・キャストがものすごく下手になっていました。困ったもので後ろの雑草に引っ掛けてしまってなかなか釣りにならない、かなりイライラする状況です。考えてみればスペイ・キャストは背後はDループさえ確保できれば良いので今までかなり楽チンな釣りをしていたものです。
 それにしても魚影が全く見えない(川底にベッタリ張り付いている)上元々足場の悪い(中途半端に整備している)所に積雪がありこの上なく危険です。1時間ほどフライを流したのですがピックアップ寸前に食いついてきたチビヤマメが釣れただけ。もちろんこのヤマメはアタリを確認して釣ったものではないので初物ではありません、初物とカウントしないのでランディングせずフックを外してキャッチせずリリースします。
 結局クラシックⅠでは危ないので日が当たって雪が緩み始めた11:00クルマで移動して楽チンこの上ないフライ・テンカラ・ルアーエリアへ。ここで3投以内でアタリがなかったら2006年は絶望的です。1投目は軽くミスキャスト、2投目キレイに流していると勢いのよい明確なアタリが…ウェットのあわせの基本・ロッドの胴でアワセ、軽く取り込めてしまいましたが…
うらたん・ヤマメクラシックⅠ…サカナっ気はまるでなし
クラシックⅠですが、サカナっ気なし
2006年の初物は平々凡々としたニジマスでした 魚種以外はパーフェクト・釣果は「何だニジマスか」なので今年は可もなく不可もない中吉
 水温が4℃ということもあってお約束のニジマスでした。
 それでもしっかりアタリを取り、キレイにアワセ、気持ちよく上顎でフッキングしたので立派な2006年の初物です。これがヤマメだったら大吉でしたがニジマスだったので可もなく不可もない〝中吉〟でした。実は初釣りではいつも密かにイワナを狙っているのですが…今まで初釣りで釣れたためしがありませんけど。これにて初釣りは終了、納竿です。
●初釣りの後でやる事は…
 初釣りが終わってしまったので帰ってしまっても良いのですが、この後にやりたいことがあったのでとりあえず帰らずに昼飯にすることにしました。いつもの通り昼飯は牛丼なんですが、何と今回は並盛で充分満腹になってしまいました。これこそ歳のせいでしょうか…最も今まで特盛でないといけなかっただけに「普通になった」だけの話なんですけどね。
 この後スペイ・キャスティングとルアー用ベイト・タックルでのキャスティングの動画撮影を予定していました。ベイト・タックルは売店横のキャスティング練習場を借りて行いますがスペイ・キャスティングは水がないと撮影は難しいので比較的広い区画で投げます。13:00昼食を済ませ、まずはスペイ・キャスティングの撮影を始めます。スペイ・タックルを準備してまずは肩慣らしのキャスティング練習をします。やはり1ヶ月のブランクは大きいですね。
 頃合良くキャスティングが小慣れてきたところで三脚に愛機 Canon IXY Digital をセットし、撮影に入ります。スイッチ・キャスト、スネイク・ロール、シングル・スペイ、ダブル・スペイと一通りキャスティングをした後に確認してみるとメモリーがいっぱいになっている…しまった、今までの写真をパソコンに移動しておくのを忘れた。これでは予定していた撮影ができないではないか…というわけで予定を泣く泣く変更、スペイ・キャスティングの練習1本に絞り込みました。もちろんどんなに大物の釣果があってもカウントはせず参考記録となります。
いつもの昼食・牛丼です 何と「並」で充分おなかいっぱいとは…
備え付けのレンジでチンした
すき屋の牛丼です
参考記録1:ニジマスです フライをつけてキャスト練習しているので釣れてしまうんです…正直キャスティングの練習では邪魔になります
参考記録1:そこそこのニジマスです

 キャスティングの練習だけなのでフライをつける必要など全くないのですが、一応つけておいたほうが〝キャストに失敗してウィンド・ノットができる〟などの問題点がしっかり出てくるのでソフト・ハックルをつけてのキャスティング練習になります。というわけでソフトハックル・フライを付けての練習となります。本当ならドロッパー(枝バリ)を付けての練習にしたかったのですが、うらたんではドロッパーは禁止事項なので1本針での練習です。
 この日は面白いことに川下からの風と川上からの風が交互に吹いてくるのでシングル・スペイとダブル・スペイの練習には理想的です。川下からの風にはシングル・スペイ、川上からの風にはダブル・スペイ、無風の時はスネイク・キャストと使い分けてみようと考えていたので練習するには好都合すぎるほど良くできた展開です。
 しかししっかりフライを結んでいるだけに嫌でもサカナがかかってしまいます。それも釣り納めの時のような流れがなくなるほどの減水+はっぱ隊が水面を覆ういう最悪な状況は過ぎていて、それなりにターン&ドリフトができるところまで回復しているので釣れてしまいます。確かに釣れてくれるのは結構な話なのでしょうが、キャスティングの練習という点で言えばサカナが掛かったら取り込まなければならず、意外と面倒な話だったりするのです。釣る気だったらフライをビーズ付きのMSCやフェザント・テイルを使えば充分ですからね。

で、ここどこだ?
 スペイ・キャスティングをしているとジロジロ見られる機会が俄然多くなります。ルアーしかやったことがない人にしてみれば訳の分からん不思議なキャストに、フライをかじったことがある人には「あれが今流行のスペイ・キャストか」となるのでしょうが、ジロジロみる割には目が合えば〝私、見てません〟とばかりに白々しく知らん振りをするのです。それも私より年上のいいオッサンが、です。別に良いよ、見ても…減るもんじゃなし、と聞こえるように言ってやるんですけどね。
 むしろ一声かけて「へえ、これが今流行のスペイ・キャストですかぁ」と話しかけてくれたほうがよほど気持ち良いものですよね。目をそらすのだからジロジロ見る事が失礼だと言うことは知っているのでしょう。人を蹴落としていくことだけが良しとされた競争社会で育った団塊の世代の弊害なのでしょうね。話しかければ友達になれるかもしれないのに、暗い人たちですね。
 ふと気が付くと日もすっかり陰り気温がグンと低くなってきました。初釣りも完了してしまったしキャストの練習も良い感じでできたので今日はこの辺にしておこうか、とふと周りを見回すと…「ここはどこだ?」と分からなくなるほど不思議な世界が広がっていました。単に雪が降っただけの話なのですが見慣れた管理釣り場でもいつもとは違う〝別世界〟で、どこかのスキー場のような雰囲気は満点です。実際の自然渓流ではこのような風景を見ようと思ったら解禁直後に東北か信州の新潟県境などに行かないと拝むことはできませんね。
 さすがに日が陰って寒いなと思っていたら気温は既に0℃を下回っていました。なるほど、それなら寒いと感じても仕方がない。
場所を知らせずに写真だけを見せたら誰もが東北か信州だと思うでしょうが、しっかり神奈川県内です
この風景だけを見て神奈川県と答える人は
…おそらく皆無でしょう
 ラインとガイドが凍り始めてきたのでヤマメが釣れたのを良いきっかけにして16:00納竿。しばらく売店の専務とよもやま話をします。「もう少し釣っていけば良いのに」とは言われましたが、足元の雪が早くもザラメ状になり始めていたので、帰りのことを考えるとやはり道が心配なので16:30帰宅することにしました。この日は私以外に4組ほどの釣り客がいましたが止める気配は全くありません。
 雪で最も恐いのは降雪の最中ではなくその後です。一旦雪が踏み固められたり溶けた後で気温が低下し氷点下になると固まってただの氷になります。これがアイスバーンとなってスタッドレスタイヤでも軽く〝ツルン〟といってしまうのは雪国では常識です。私の愛車エルグランドはリアルモード・4WD+ABS装備・車両重量2tと雪道を走るのに何の苦労も感じさせないクルマですが、それでも大事を取って早めに撤収します。4WDを過信して事故に繋がる話は既にしましたが、特に雪慣れしていない関東のドライバーならなおさらです。
 帰りしな大将に挨拶して行こうと思ったのですが、残念ながら入院させていた犬を病院に迎えに行ってあいにく留守です(そういえば朝方「犬を迎えにいってくる」と言っていたっけ)。そんなわけでここはさっさと撤収。ある程度は除雪が済んだものの雪の残る神の川林道をひた走り帰路につきました。
参考記録2:2006年初のヤマメです が、参考記録なので超過には入れず、記憶の中だけに留めます
参考記録2:2006年初のヤマメです
…が飽くまでも参考記録
●早く帰るときは…
帰りしな撮影した道志川沿いの集落…東北にも信州にもこんな光景がありますね
日があるうちに山を降りたため
スナップ撮影もできました

 道志みちに出ると青根集落付近は除雪が済んで完全に復旧していたので思い切って宮沢新橋でチェーンを外し、気になる場所を何枚か写真に納めました。普段から風景の良いポイントが続く道志みちですが、いつもは真っ暗になってから帰路につくので残念ながら風景を写真に納めることができません。しかし今回は日没までまだまだ間があり、いい具合に雪が残りキレイな風景が広がっています。ここは休職中とはいえカメラマンの血とでもいうのでしょうか、スナップを撮りながら帰りました。
 しかしここから先集落を抜けた所はまだまだ除雪はされておらずザラメ状になっていました…しまった、チェーンを外すのが早かった、とは思ったのですがさすがそこはエルグランド、フルタイム4WDモードにしておいて何の苦もなく楽々と走破してしまいます。これなら車検で11万・任意保険で7万取られても文句言う気にはなりませんね。
 しかし気がかりなのは往生際悪く釣りを続行していた連中です。彼らのクルマは良くてデリカかエクストレイル、大抵は吹けば飛ぶようなFF車…それも今雪はザラメ状で溶けた雪の水溜りは見事に凍っています。タイヤを過信するのもクルマを過信するのも結構ですが、あの辺りで車のコントロールが効かなくなると崖下まっさかさま、です。別に私が同行しているわけではないのでいいのですが、少なくとも彼らに釣りに誘われても私は行きたくありません。

全ての釣果はこちら(初釣りなので1尾だけですが)

Tackle

 初釣りはウェットで…となると当然ミディアム・スローな〝ロッド全体でアタリをアワせる〟ロッドが理想です。残った時間でスペイ・キャストの練習ではいつものスペイ専用ロッドを使用しました。

FLY TACKLE

横:
CND EXPERT SPEY #6/7
 + BAUER LTTLE MAC LM3

line: RIO Mid Spey #6/7
leader: FUJINO 3X 12ft. & tipet: FUJINO 3X
縦:
ORVIS SUPER FINE 865 ‘HENRY'S FORK’
 + PHRUEGER MEDALIST 1494

line: SA ULTRA3 DT5
Leader: FUJINO 3X )ft & tipet FUJINO 3X
 初釣りはウェットで、ということで#5の名竿、ヘンリーズ・フォークとメダリストという渋~い組み合わせ。リールが右巻きだと結構しんどいので左巻きに改造しようか検討中。スペイタックルはこれしか持っていないのでいつものタックルですが、これもやはりループのリールに変えようか検討中。

 今回使ったフライはソフトハックルのみ。こちらでタイイングパターンまで記録してあります。よろしかったらどうぞ。

⇒ソフトハックル・フライとタイイング
釣行後記
image snap

 例年ならヤマメクラシックⅡで初釣りするのですが今回はこんな事情でクラシックⅠとフライ・テンカラ・ルアーエリアでの釣行となりましたが、それ以外は例年通りの初釣りとなりました。本文でも触れましたがウラ漁師の初釣りは「数が釣れれば吉」ということはせず、「いかにうまく釣ることができたか」で吉凶を占います。もちろん例外的措置もあり、2005年のように初釣りが4月末などとなれば数釣りに転じる年もあります。
 これは人に押し付けるような事柄ではありませんので「こんな初釣りもあるのか」程度に解釈してもらえれば充分です。しかし〝アタリと完全に認識する〟〝アタリを的確に取る〟〝上顎にがっちり掛ける〟釣り方は想像以上に集中力を必要とする条件下の釣りなので、たまには「1尾だけ釣る」という釣り方をやってみるのも楽しいでしょう。

 当初今冬は暖冬になると言われていましたが、実際にはご承知の通り記録的な寒波に見舞われています。各地で大雪が記録され、日常生活に支障をきたしているケースが多々あります。
 雪の被害に合われている地区の皆さんの苦労を考えると軽々しい事を言ってはいけないのですが、これだけ山に雪を湛えると渓流の水は充分確保されるのでシーズンインが楽しみです。当初は雪代に悩まされそうですが、それでもいいシーズンになりそうな予感は満載です。来シーズンはいよいよ東北釣行復活も考えていますので今から待ち遠しいものです。今から桂川や広瀬川をはじめとした東北の有名河川の地図を開いては本流の釣りを想像して楽しんでいます。釣りキチは救いようがないものです。
 もちろん山岳渓流や里川の釣りも忘れてはいません。今年は特に〝失われた2年間〟を取り戻すべく気合を入れた釣行を目指していこう、鈍った体を鍛え直そうと気が引き締まる思いでいます。そこそこいい初釣りもできましたし、今や遮るものは何もない、と言った感じです。
image snap
image snap  今年はフライ・フィッシング最優先の年と設定した通りフライでのトラウトを最優先させるつもりですが、それには東北というフィールドを外して考える事はできません。今回の初釣りはそれを歓迎するかのような雪で、愛車エルグランドの雪中走行テストを含めて(購入してから初めてのマトモな雪だったので)実にいいトレーニングになりました。もちろん渓流が解禁すれば雪もなくなっているでしょうが、今年は長い事雪が残っていそうなのでいつもの通り「用心するには越した事はない」でしょう。
 ゆくゆくは秋田や岩手など東北6県を制覇したいという野望を持っているのですが、何せ広大な大地に無数に流れる河川湖沼にトラウトが棲んでいるのでこのままトラウト専門になってしまいそうな勢いです。もちろんウラ漁師のルーツはバス・フィッシングですし本領は「多くの魚種を狙う」所にあるので今後これをどう両立させていくかが課題となっていきそうです。

 去年は釣行そのものがしょぼく、やはり例年とは違う初釣りの影響だったのではないかと振り返って感じます。その前の年は変なブタに初釣りをしっちゃかめっちゃかにかき乱されて散々な1年だったのでやはり釣り師にとって初釣りは大切なものです…今年はそれなりにいい釣りができそうな予感です。
 さて次回は本腰を入れたうらたん釣行をしたいと思っています。また山中湖が久々に結氷したのでこれをいい機会にワカサギ釣りにも行ってこようかとも考えています。

all photographs are reserved by URARYOUSHI