PART.1 自然観察編
 ・釣れない奴は点と線≠ナしか見ていない

 バスフィッシングは今や以前のフナ釣り≠フような感覚になっていますね。サカナを釣った事もないような人たちが気軽に竿を買ってまず釣りに行くもの、型に拘らなければ簡単に釣れるからとても手軽で、エサがいらないからエサに触れない人でも楽しめる。以前のマブナ釣りのように初心者がまず釣る釣りとしては打ってつけという訳です。
 しかしたかがフナ・されどフナ≠フ言葉があるようにバスも狙っていくとなかなか難しい。実はルアーフィッシングの場合エサ釣り同様ポイントを外すと全く釣れないうえルアーがそれぞれ動きも目的も違うという点がゲームを奥深く難しくさせている。釣りの基本を言えばむやみにエサを放り込んでも釣れるものではない、釣りを始める前に自然観察をじっくり行わないと釣果に大きな差が出るものです。
 残念ながらバスが釣れない人はほぼ100%この自然観察≠していない。

手軽でどこにでもいて手も汚れない…釣り初心者が楽しめる要素は完璧です

 例として河口湖にあるポイントウラ漁師名大石茶屋裏≠攻めるとしましょう。右図のように岸にはヨシが密集して消防用の桟橋があります。しかし他はこれと言って目に付くストラクチャーがありません。
 ここでほぼ100%の人がヨシの際にノーシンカーやラバージグを打ち込み、桟橋の際をやはりノーシンカーやラバージグやスピナーベイトを通す。そしてほぼ100%の連中が
「ダメだ、ここはバスがいない」
とさっさと移動してしまう。従って私がここで
「このポイントで20本釣った」
と言っても最初は誰も信用しない。もちろんウソはついていない。単に自然観察≠しているかしていないかの違いでしかないのです。
 と言うとたいていの人たちは
「それくらいちゃんとやってるよ」
とむくれるのですが、むくれたところで釣果が変わるわけではない。ここでしっかり自然観察をしていればこのポイントでもっと攻めるべき場所があることに気づくのです。

 実はここの底は左図のように左岸にウィードベッドがびっしりと生えており、このウィードの中に多くのバスが潜んでいます。水面を注意深く観察すれば波の立ち方が違うので偏光グラスなんか使わなくても簡単に確認できます。そうなると単にアシ打ちや桟橋打ちだけではなくウィードベッドを広く丹念に探っていくのが最大の攻略法と言えます。

 ところがほぼ100%の連中が目に見える<|イントだけを打っている、それも100%同じところを攻めるのでバスも逃げてほぼ釣れることはありません。バスヤラウの多くはこのように線≠ニ点≠ナしかモノを見ていません。しかしこのように面≠ナ物事を見ていくと意外な落とし穴があり、これを見つけたものだけがいい思いができるのです。
 たいていこのように状況を話すと
「なんだ、それなら釣れるに決まっている」
と誰もが口をそろえて言いますが、釣果は現場で判断できるかできないかで決まってしまいます。

 バスに限らず釣れない人のほぼ100%は自然観察をマトモに行う事ができず、ただ点≠ニ線≠セけで全てを判断した気になっています。それでも条件さえ合えばたまに釣れることはあるのでそれ以上突っ込んだ観察をしようとはしません。実はその程度で全てを見切ったと思っていること自体、実は「何もしていない」に等しい事だったりするのです。

 実際ここで紹介したことは初歩の初歩・入門編≠ナす。もっと突っ込んだ観察ができれば釣果は明らかに変わってきます。とは言ってもバスフィッシングではさほど突っ込んだ自然観察は必要ありません。というのも基本的にバスフィッシングは人が言うほど難しい釣りではなく、最低限の自然観察で充分ゲームが組み立ってしまうからです。ここではそんなバスフィッシングに必要な自然観察≠セレクトして紹介していき、そこで得たデータをどのように解釈していくかを解説していきます。

 もっと突っ込んだ淡水域での自然観察の方法はフライフィッシングのコーナーで紹介しますが、バスしかやった事のない人たちが読むと何がなんだかちんぷんかんぷんで理解するには相当苦労されると思いますので興味のある方だけご覧いただければ幸いです。

 

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