PART.1 自然観察編




・バスの好きな水温を覚える

 水温の話を始める前に、前回の回答です。

 右の写真にあるように、実は大きなエコになっていたのです。水通しが良く本来なら崖を崩してしまうのでしょうが、岸際に生えている木々の根が辛うじて土を蓄えていたのです。意地悪な問題でしたが、木の根は想像以上に長く水際まで木が張り出している壁岸は要注意です。
 冠水している木の根はバスにとっては格好の隠れ場所でありエサも寄り付く場所なので数も型も狙えます。加えて目視できないストラクチャーなのでまるで叩かれていない場合が多いのです。実際私が64cmのバスを揚げたのはこのエコでした。

 自然観察にはこのような木を見て根まで想像する*Lかな想像力が必要です。この想像力は釣行回数を重ね、常に自然観察を怠らない事で養うしかありません。もっともバスを釣るのに必要な自然観察の知識は丸1年の釣行でどうにかなってしまいます。もっと手っ取り早く養いたければフライでトラウトを狙うと良いでしょう。

 さて本編ですが、バスの好きな水温はご存知ですか?バスフィッシング黎明期にはバスの適水温は29℃と言われていて夏の釣り物とされていました。しかし今では冬でもバスを狙う人がいるようで、さすがに真冬となると釣果はあまり期待できません。では真夏なら釣れるのかというと、これはこれで難しい。
 少なくとも20℃前後からバスは活性が上がると言われています。しかしスポーニングは15℃前後と言われているので当初言われていた水温よりはるかに低い時点で活動を始めるようです。

 水温を知るには水温計が一番確実です。しかしバスの場合結構ガサツなサカナなのでそこまで厳密に計らなくても大丈夫です。一番確実なのは水に手を突っ込む事だったりします。バスの適水温は手を突っ込んで冷たくない∞気持ちいい≠ゥら少しぬるい≠ュらいが最も活性が高いようです。これは意外と簡単に感覚を覚えられるので習慣づけるといいでしょう。もちろんこれは水が生きている場合で、ルアーを通しても泡がいつまでも残る、なにやら生ゴミ臭いと感じたら間違いなくターンオーバーですので水通しのいいところに移動しましょう。

 よく「今日はバスの適水温なのに釣れない」とか「昨日は水温が低かったのになぜか良く釣れた」と首を傾げる人がいます。しかしそれは十中八九右のグラフのような水温差≠ェ原因です。人間でも気温が急激に5℃も6℃も跳ね上がったらたいていはヘバッてしまう。元気なのはバスも人間も子供ばかりです。しかしたとえ少し肌寒くても同じような気温が続けば身体は慣れてしまう。それはバスでも同じ事で、バスも多少寒くても同じような水温が続いているとしたら心配する以上に活性が高かったりするのです。

 事前に情報を得て釣行日を調整するのが一番理想的ですが、残念ながらそう都合よくできる人などバスを釣る人全体から見るとごくわずかです。運良く活性の高い日に当たればバスもやる気満々でルアーを見つけるとある程度離れていても飛んできますが、運悪く水温差が激しく活性が落ちた日に当たってしまったらバスはストラクチャーにベッタリ張り付いてしまううえ動きが鈍くなります。それぞれの状況でどのように攻めるかはPART.2ルアーセレクト編≠ナお話しましょう。

 釣れる水温とは、単に今何℃か≠知ればいいというものではありません。前日までの水温の変化が多大な影響を及ぼします。
 水温に最も影響を与えるのは天気です。前日までの1週間で晴れの回数と雨の回数を知るだけでもある程度水温の変化を知ることはできます。日本には世界に誇れる四季≠ェあり、まずは現在寒さが続く時期∞暖かくなる時期∞暑い時期∞寒くなる時期≠ネのかを知る事が大前提になります。とはいっても普段生活していれば嫌でも感じますよね。
 そこから釣行日以前1週間の天気を調べます。晴れが続いていたら基本的に水温は上昇するのは分かりますね。曇りが続けば水温は上昇も下降もせず安定するのも分かりますね。水温を上げるには太陽光線が大きく影響しているからです。
 問題は同じ雨でも冷たい雨≠セったのか暖かい雨≠セったのかで状況は大きく変わっていきます。というのも雨は基本的に水温を下げる@v素だからです。熱いコーヒーなどに水を入れると冷めてぬるくなるのと同じ理屈ですね。それまでの湖の水温と同じ温度の水が降り注いだら水温は下がりませんが、湖の水温より冷たい雨が降れば水温は下がってしまいます。雨の日が長ければ長いほど水温は下がっていきます。
 以前降った雨が冷たい雨≠ゥ暖かい雨≠ゥを知るには同じ日の気温を調べるとある程度分かります。冷たい雨は水温ばかりでなく気温にも影響を及ぼすからです。しかし気温は低かったが暖かい雨だった≠ワたはその逆と言う場合も多々ありますので参考程度にしかなりません。
 最も確実な情報源は地元住民の情報≠ナすね。最近はどこに行ってもコンビニはありますしガソリンスタンドなどでも情報を得る事ができます。

 近年特に目立っているのが態度はバスプロ、釣りをさせたらただのヘタクソ≠ネバスヤラウで人とは話したくない∴き籠りが増えていますが、それではマトモな情報を得る事ができません。1尾でも多く釣りたければ恥ずかしがったり引き籠もっていられません。湖岸を歩いている漁協監視員や他の釣り人でも誰かれ構わず話しかけてみましょう。ひょっとしたらとんでもなくオイシイ情報を持っているかもしれませんよ。基本です。

 次は再び地形の話で、魚探も偏光グラスも使わなくても大まかに地形とウィード程度の底の変化を見つけることができる見分け方≠ノついて触れます。
 

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