Column
#007:船釣りの新しい局面
●従来の船釣り
 私のHPを見てもらえば良く分かる事ですが、私は船釣りを全くやりません。正確に言えば「よほど気が向かない限りやらない」という程度です。それは何故かと言えば…
 船釣りは確かに良く釣れます。ハゼやキス程度ならよほど運が悪い日に当たらない限り安定していい釣りが楽しめます。それもオカッパリからではおよそ不可能な数とサイズが釣れてしまいます。当然それだけで満足できるのであれば何も言う事はありませんが、突き詰めた釣りをしていくとそれだけでは満足がいかなくなります。
 船釣りにのめりこんで行く人の場合そのほとんどが小物釣りから大物釣りへと対象魚を変える事で対処していきますが、たいていの釣りモノを突き詰めていくと釣りの楽しみから重要なファクターがかけてしまっていることに気づいていきます。
 それは釣り船はどこまで行っても船頭次第≠ニいうところにあります。
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 多くの船釣りの場合船頭さんの支持によって釣り場からタナまで事細かな指示に従います。もちろん船頭さんが魚探を確認しているので指示に従ったほうが釣れるということですが、釣り場そのものも昔船宿が沈めた漁礁の位置を船頭さんが覚えていて単にそこに行く、というだけの話です。
 言ってみれば確実に釣れる釣堀≠事前に作っておいて客を集めて釣らせてやる、というのが「船で釣れば釣れる」カラクリです。1ヶ所の釣堀で釣れなければ別に仕込んでおいた釣堀に移動する、というだけの話で釣り人からサカナを探してポイントを見極める♀yしみを確実に奪ってしまっています。釣り人からすると自分の力で釣り上げたというより船頭さんが仕込んでいた釣堀で釣らせてもらっている≠フでいずれ物足りなくなってしまいます。タナを自分で決めなければならない釣堀≠フほうがまだ面白いということになります。
 もちろん銭州の青物狙いや上物狙い・チャーター船等では釣堀≠フ範疇ではなくなってきますが、相手の回遊待ちなどの自然条件が重なるので運否天賦≠ニいうことになってきます。
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●シーバスボートは新しいスタイル≠ニは言うけれど…
image photo  2000年頃からボートを駆使したシーバスゲームが注目されシーバスボートが新しいスタイル≠ニして注目されました。それまでの釣りのスタイルではおよそ考えられなかったポイントに突っ込むほど接近し、ストラクチャーを次々と叩いていくスタイルは斬新そのものでした。当初は東京湾でしか見受けられなかったシーバスボート店は大阪湾に飛び火し、気が付くと全国の港湾部でシーバスボート店が生まれました。
 しかし2006年現在シーバスボート店は軒並み釣り客が増えず、どこでも集客に必死です。場所によってはクロダイのヘチ釣りも受付けたり他の釣りと併用したりと生き残りに必死です。
 なぜ注目されて全国に普及したシーバスボート店が顧客獲得に苦しんでいるのか…もちろん不況の煽りということも理由にあるのでしょうが、それだけが客離れの理由ではないと睨んでいます。根本的にボート店側が全くといっていいほど顧客のニーズを理解していないから、と言えるでしょう。
 
image photo  HPを閲覧するとたいてい大物の写真とこれでもかとばかりに並べられたシーバスの写真を掲載して(中には「これは放流の対象だろう」と思われるような雑魚も入っていたりしますが)顧客を獲得しようとするシーバスボート店の努力が伺えます。
 おそらくこのような「ガンガン釣れる=いい釣り」と考えるのは昔からの日本人の概念としての釣りの名残なのでしょう。言ってみれば太公望のイメージから釣りは日がなのんびりと釣り糸を垂れる≠ニいう概念がいまだに引きずられているのと同じ事なのでしょう(蛇足ですが、太公望の釣り竿の先には針も糸も付いていなかった)。
 ところがこのあたりがボート店の分かっていないところ≠ナ、シーバスをルアーで狙おうという人は船頭さんがどこにシーバスがいるかを把握してそこにお客を連れて行ってやる、というスタイルは好みません。何故ならシーバスゲームはサカナを探り当てる¥鰍ノ面白さがあるからです。
 
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●こんなシーバスボートなら乗ってみたい
 シーバスボートの体系はチャーター船であれ乗合船であれほぼ全てが船頭さんのルートに従って釣らせてもらっている≠フで面白味はほとんど感じません。もしこのルートを客が組み立てることができたら…シーバスに入れ込んだ事のある人ならたいがい「あそこなら間違いなくシーバスが湧いているのに…」と足場がないことで地団駄を踏んだ覚えのあるポイントがそこかしこにあるはずです。そんなポイントを回ってくれるシーバスボートがあるとしたらこれほど乗ってみたいものはない。
 場所によっては座礁の危険性が高かったり進入禁止のエリアがそこかしこに存在するので当然出船前に船頭さんと綿密な打ち合わせが必要です。船頭さんは法的・航行的に問題がないかをチェックして確実にそこに届ける事に専念してもらって釣果は全てお客の責任、となればたとえボウズを食らっても納得がいかないということはありません。このようなスタイルのボート店はあるようでなかなかありません。
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image photo  もちろん全くの初心者や「とにかく釣果が全て」という釣り人もいるのでボート店としては従来のメニューを残しておかないと商売にならないでしょうが、お客主導のポイント巡りをして行くと意外な穴場ポイントを見つけたりとtボート屋さんのメリットも大きいはずです。
 お客がポイントを選別していくスタイルを受入れてくれるボート屋さんがあるようならぜひご連絡いただきたいところですが、なかったらなかったで個人的にバス用のボート購入を考えているので個人的に勝手にやるまでです。
 
all photographs are reserved by URARYOUSHI
 
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