Column
#008:釣り人と社会貢献を考えてみました…その1・オカッパリ編
●重大犯罪急増で
image photo  しかしどうなってしまうんだ、ニッポン…
 嘆きたくもなるものです。昔は子供と老人を襲うなどとは言語道断、弱い者いじめはサイテーな下種野郎がやる卑劣極まりない恥ずべき行為≠セったはずですが…どうやらサイテーな下種野郎がやる卑劣極まりない恥ずべき輩が知らない間に増殖してしまったようです。原因は何でもかんでもナアナアなゆとり教育≠フせいなのか面倒な問題はひとつにまとめて先送り主義の政治体制≠フ弊害なのかはたまた金さえあれば何でもできるというバブル景気の価値観を処理し切れないままでいる時代の遺物の副産物≠ネのか…いずれにしろロクなモンじゃありません。
「リンゴ箱の中に腐ったリンゴがひとつやふたつ紛れているものだ」とはイギリスの諺、「朱に交われば赤くなる」とは中国の諺。ではリンゴ箱の中で腐ったリンゴを放置していたらどうなるか…言うまでもなくいずれ全部のリンゴが腐ってしまいます。
 
 腐ってしまったもののケアをどうするかは腐らせた国や地方公共団体のようなとてつもなくデカイ機関や親子関係という他人が口出しできないところで解決してもらうとして、変質者や異常者から子供や老人をいかにして守っていくかが問題です。
 どうせ警察は「事件にならないと動けない」、マスコミは「事件性がなければ知らんぷり、事件になったら騒いで煽って大騒ぎしたいだけ」、実は誰かが犠牲にならなければ何も始まらないし何もやってはくれない…それこそバブル以前は使命に命を掛ける熱血漢≠ェいたわけですが今では聖職者≠ナすらサラリーマンで、「世のため人のため国のため」などと言ったら「何青クサイ事言っているんだよ」と鼻先で笑われてしまうのがオチです。
 それが大人の意見というならそれはそれでなら構いませんが、そんなプロ意識の低下≠竍ぬるま湯体質≠ェ腐ったリンゴを放置してしまい、鼻先で笑っている奴の子供や両親に毒牙が迫るような状況を作ってしまっているのです。
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●釣れる奴ほどキョロキョロしている、ならば…
image photo  ところで釣り人短気論≠ニいうものをご存知でしょうか。
 よく「のんびりと日がな釣りでもして…」などと言いますが実際に釣りにのめり込むと「のんびりするなどとんでもない」事が良く分かります。日常でもボーっとしている人は何をやらせてもドン臭く、当然釣果もシケたモノです。ところが釣れる人というのはやれエサはこれで良いか≠セやれポイントはここで良いのか≠セやれラインやフックは大丈夫か≠セと色々考えチョコチョコ動いていてせわしない。短気であればあるほどチョコチョコ動くので釣り向きの性格、というわけです。
 当然釣る人は釣りをしている最中でもあそこでボイルはないか∞もっと良いポイントはないか≠ニキョロキョロしています。バスフィッシングや湖でのイワナ釣りでは水面ばかりでなく辺地(ヘチ=岸際)も観察します。釣れなければ釣れるポイントを探して東走西奔、歩き回るしクルマで思い切った移動も厭いません。
 
 目線を変えて考えてみると、都合よく監視して歩いている自警団のようなものです。当然変態や異常者から被害者を守るには十分な条件が揃っています。あとは釣り人の勇気だけといったところですね。オカッパリだと反撃される恐れはありますがボートならこちらは水の上ときているのだからこちらがとばっちりを受ける事はまずありません。もっとも卑劣な下衆野郎のやっている犯罪なのでどうせたいした事のない弱っちい奴だったりするので勝てる可能性はあるかもしれません…が、油断は禁物です。
 最近では携帯電話にカメラまでついている時代なので事件を撮影して通報すれば済む事です。この手の犯罪は迅速な対応がモノを言うので釣り師はうってつけではないでしょうか。
 黒澤映画の「七人の侍」や渋谷界隈で活動している自警団ほど派手な活動ではありませんが、「警察やマスコミが役立たずなら民間レベルで活動するしかない」時代なのかもしれませんね。
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●問題は優良釣り師かヒョットコかを選別すること
 しかし現実はというと、チンピラまがいの釣り人や異常者・変質者の釣り人が結構いるものです。おまけにどこに行ってもぬるま湯≠ネ奴とか事なかれ主義≠ネ奴とか情けない奴≠熨|いて捨てるほどいます。日本の釣り人口がことのほか多いのですからそれこそ腐ったリンゴ≠フひとつやふたつあるわけですが、少なくとも釣りを愛する人はサカナにも人にも自然にも優しい紳士≠ナあってほしいものです。
 優良釣り師と劣悪釣り人を振り分ける事ができれば立派な自警団を組織できるのではないでしょうか。今のところは「釣り人の社会人としての良心」に訴えるしかありませんが、優良釣り師=自警団にふさわしい人格≠ニいう価値観が釣り人一人ひとりに植え付けられたらしめたものです。
 困ったことに私ひとりではなかなかできないところで、今の時点ではただ「青臭い理想論」をひとりで壁に向かって唱えているに過ぎません。
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image photo  しかし優良釣り師=自警団にふさわしい人格≠ニいう概念をメーカーが雑誌を通して訴えるようになれば意外と早く定着してくれるのではないでしょうか。特に日頃から風当たりの強いバス・フィッシングでは良いイメージ・チェンジになって世間もバス・フィッシングをしているからといってケチを付けることができなくなります。おまけにバスヤラウは雑誌の情報に感化されやすい、日頃からコンバット・ナントカとか破壊者∞集中砲火≠ネどの攻撃的な言葉を好む傾向にある、おまけに釣る奴ほど良く動き良く見回すとあってはうってつけの存在ではないでしょうか。
 もう時代は21世紀です。そろそろこれくらい思い切った発想の転換をして社会貢献≠してみても良いのではないでしょうか。
 
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